設計事務所では、住宅、店舗に限らず、細かな箇所まで拘ってディテール(詳細)をデザインしていきます。その細かさが積み重なって、設計事務所に依頼して良かったと感じて貰える、住宅や店舗になるのだと思います。
そんなディテールの中で、「巾木」を紹介したいと思います。
巾木(はばき)とは床と壁のスミにある部材の事を言います。
巾木には、掃除機や靴が壁に当たって傷や汚れが付かない様にする機能や、
床と壁の隙間を隠す意味もあります。
一般的な巾木の高さは6cm程です。
色味も豊富にあります。
しかしながらデザインの観点から、なるべく空間をスマートに見せたい...
と考える案件も存在します。
上の写真は弊所が手掛けた注文住宅の写真です。
この住宅は巾木を出来るだけ目立たない様にデザインしています。
拡大すると下の写真の様になります。
「入り巾木」と言われる、巾木の一種です。
写真の巾木の材料は、本来違う用途に使用する為の建材ですが、コスト面や施工の事を考え採用しました。
壁より奥まっているので、床が広く見え、スッキリとした印象を与えます。
クロスも厚手の物を使用しているので、傷に強い様に配慮しています。
巾木の他にもまだまだ細かな拘りがありますので、別の記事で描きたいと思います。
細かすぎるかも知れませんが、設計事務所に依頼を頂くからには、引き渡しまで隅々まで拘って「ものづくり」をしていきたいです。
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