最近、大好きな小説家の伊坂幸太郎さんの新作を読んで、
後書きを楽しんでいる中で、ふと感じた事です。
後書きには「構成」や「構造」なる文章がありました。
建築家、設計者も頭の中は同じではないか?と。
建築家、設計者は図面を作図する事が業務だと、
一般的には認識されているかもしれません。
業務としては、図面の作図を行いますし、それに伴う資料集め、打ち合わせなどなど。
確かに図面というものが先行するのは分かります。
私自身も普段は、そこに囚われる事が多いです。
しかし頭の中では、使いやすさ、住みやすさなど人の行動を「構成」してから、
その「構成」を「構造」して、尚且つ「構築」していきます。
なんとなくのイメージとして、
構成:プランニング
構造:プランを踏まえて、建物の機能性を考える
構築:図面や模型、パースなどリアリティーのある表現を顕現させる
みたいな感じでしょうか。
建物として、地震力や風圧力に耐える為の構造では無く、
目に見えない動線や視線、匂い、温度なども考慮して、結果的に「構築」する。
この三つの要素が、建築家、設計者の職能では...
と考えています。
単に「構成」「構造」「構築」という三つの言葉遊びに聞こえますが、
建築を考える時に非常に重要なステップだと思います。
マイホーム を計画されている方とは、一緒に「構成」を行い、
「構造」を「構築」したプレゼンテーションをする事に意味があるのだと。
言葉が多いですが、マイホーム をお考えの方々に興味を持って頂けたら嬉しく思います。
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